市役所職員の使命とは!?〜公務員、忖度だけの人生か。
どうもこんにちは、TaxOnTheHillです。
2024年夏、ある県知事が世間を騒がせています。
現職公務員の方がお亡くなりになったこの事件、パワハラ、おねだりなど知事のパーソナリティーに注目が集まっています。
私も率直に、あの上司の元で働くのは嫌だなと思うわけですが、一方で、こんなヤバイ上司を作り上げてしまった責任の一端は周りの職員にもあるのではないかとも感じています。
周りの職員がやたらと忖度するもんだから、あんな怪物が生まれてしまったのではないかと思うわけです。
強力な権力を持ち、かつ、周りからちやほやされれば、自分が有権者から信託された身であることを忘れ、傍若無人に振る舞う勘違い知事が爆誕してもおかしくありません。
公務員の異常なほど上を気にするスタンスは、市役所勤務時代にいつも感じていた違和感です。
今回の事件、やたらと知事の言動に注目が集まっていますが、忖度するのが人生の公務員の悲しい後ろ姿が目に浮かび、少し切なくなりました。
目次
どこを向いて仕事をしているのやら
「この文言の方が室長が喜びますから」
市役所時代に衝撃を受けた言葉です。
ある決裁を上げている途中の係長から、差し戻しと共に頂戴したありがたいお言葉w
はじめは意味がわかりませんでしたが、聞くと室長はよくこっちの文言を使うから起案文書の表現を変えてくれとのこと。
発言にもびっくりしましたが、差し戻しいただいた理由も何とも。
率直に言えば気持ちわるっ、という感じですね。
一体どこを向いて仕事をしているのやら。
室長を喜ばしてどうするのでしょう。
ですがこれこそが公務員の真髄。
かゆい所に手が届き、上に気に入られるヤツが仕事ができるヤツなんです。
その発言をした彼女は、自分の体面を優先し、ロスコストを生産していることに全く気づいていません。
恥ずかしながら私も・・・
市長と直接やりとりをする場面は私の公務員人生においては1度か2度くらいしかありませんでしたが、それでも、副市長であるとか、幹部の方にレクをする場面はそれなりにありました。
その時私が気にしていたことは上が気に入る資料を作らなければならない、ということです。
幹部の考えを引き出し、それに沿った資料を作成し、根回しをする。
恥ずかしながら私も立派な忖度をしていましたよ。
なぜそうするか。
そうしないと事業が進まない。
私が関わった人にはいませんでしたが、ヘソを曲げると決裁をしないとか、露骨な嫌がらせをする幹部職員もいました。
それからやっぱり上に気に入られ、評価されたいという気持ちも当然のようにありました。
今思い出すと信じられませんが、当時は盲目的にそのようなスタンスで仕事をしていました。
そこに自分の意見はありません。
市民のためになる事業を、と言葉には出していましたが、自分の行動が本当にその発言に沿ったものだったかには疑問があります。
完全に思考停止でした。。
末端職員の私でさえそんな感じでしたから、市長の取り巻きともなればどんなんだろうと。。
こんな自分が嫌で転職を決意した部分があります。
なぜ忖度をするのか
それではなぜ公務員は忖度するのでしょうか。
以前も書きましたが、公務員の楽しみなんて人事異動と出世ぐらいしかありません。
私はこれが原因だと思っています。そして人事異動や出世は、上の意向が強烈に影響します。今話題になっている事件、副知事は人事権をちらつかせ脅しのように告発した職員へ自白を迫っていたようです。市長や知事はそのtop of top 、気に入られなければ閑職へ飛ばされ、出世への道は閉ざされるでしょう。
公務員にとって人事はそれほど大きな関心ごとなのです。上に気に入られてなんぼです。市民のために汗ながしているヤツより上に気に入られるヤツの方が出世する、それが公務員の世界です。
忖度はいけないことか。
そもそも忖度は悪なのでしょうか。
地方公務員法にこのような条文があります。
(法令等及び上司の職務上の命令に従う義務)
第三十二条 職員は、その職務を遂行するに当つて、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規程に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。地方公務員法
まず初めに、何はともあれ公務員は上の命令に忠実に従わなければならないのです。
そう考えると、答えは難しいですが忖度は、悪いことばかりではないように思えます。
上の意向を汲み取り、内部調整がうまくいくように忖度し、事業を推し進めることはある意味必要なことだと思います。
上司に忠実であることは地方公務員法上の義務でさえあるのです。
忖度することが事業を進める上で必要であれば、それを手段とすることも一つでしょう。
しかし、それが目的になってしまうことには大きな問題があります。
本末転倒というやつです。
上記で紹介した室長発言など、その末路でしょう。そして過剰に気を使われ、忠実にされ、崇められると結局勘違いが生まれるのです。ですから今回の知事の件につき、ある意味あの怪物を作り上げた責任の一端が取り巻きの職員にもあると私は思うのです。
”気がつけば、権力者の周囲には二流、三流のイエスマンが主流を占めている状況に。”
亡くなった県民局長がホームページに記載したとされる言葉です。これをホームページに掲載するところまでいく覚悟とは・・・。
ただ、これも報道されている情報でしかありません。知事や副知事がバケモンなのか、県民局長が問題児なのか私には判断できません。
まとめ
公務員はどこを向いて仕事をしているのか、それを忘れないようにしなければいけない。
これが私が到達した結論です。
ただし巨大の組織の中で、本当にそれだけを目指し仕事ができるのか・・・。
それだと浮いてしまう可能性がありますね。
私は、結論に到達したものの、それをやり遂げることなく転職しました。
要は逃げたということですね。
ただ、逃げた身で大変恐縮ですが、忖度だけが人生の公務員なんて悲しすぎる、と今は感じています。
最初は染まらないと思っていた自分でさえ、組織の理屈に飲み込まれていきました。
みなさんはどんな思いで公務員を目指しているでしょうか。また、どんな気持ちで公務員として働いていますでしょうか。
上司を喜ばせるだけの職場、上司に気に入られるためだけにする仕事、本当に楽しいですか。
公務員職場に過度な期待は禁物です。
むしろ安定しているから公務員!暇な職場で稼ぎたい!という思考の方が潔いとさえ感じます。
ということで、このブログが公務員を目指す方、現職公務員の方々のお役に立てたなら幸いです!
公務員といっても多種多様です。業種、職種によってはこういったこととは全く無関係な人も多いと思います。
多いというか大半か。ただ、構造として忖度する文化というのはどの職場にも存在していると考えています。


