税理士試験への挑戦
どうもこんにちは、TaxOnTheHillです。
私、大学卒業後、全く就職活動をすることなく、フリーターになりました。
フリーターも精神的に耐えられなくなってきた時、一念発起、地方公務員(市役所一般事務職員)になりました。
市役所で特別やりたい仕事があったわけではありませんが、当時は就職氷河期。
フリーターの自分は普通に就職することは厳しい思っていたので、試験さえ受かればなんとかなるとどこかで見かけて、公務員になりました。
市役所での仕事は、特別に面白かったというものではありませんでしたが、さまざまな分野の業務に携わる事ができたので、飽きずに仕事に取り組む事ができました。
給料や休暇などの待遇面でも不満はありませんでした。
そんな状況の中、なぜ税理士試験に挑戦しようと思ったのか、その経緯を振り返ってみたいと思います。
目次
市役所時代に出会った専門職の方々はまさしくスペシャリストだった
市役所時代に出会った専門職の方々に助けられたり、活躍する場面を目の当たりにする事がありました。
その方々との出会いが税理士試験を受験するきっかけになっています。
一般的事務職はスペシャリストよりゼネラリスト
みなさんがイメージする「地方公務員の仕事」って具体的にどんなのでしょう。
私は一般事務職で採用されました。
地方公務員の中でも、一般事務職(行政事務職などとも呼ばれます)で採用されると、特定の部署に長く在籍することなく、2、3年周期でさまざまな部署を経験することになります。
私が市役所に入る時のパンフレットなどにも、さまざまな部署を経験して幅広くで活躍できる「ゼネラルリスト」になるべくキャリアパスが示されていました。
実際私も、福祉関係の部署が主でしたが、高齢者福祉、議会関係、予算関係と幅広く業務を経験しました。
いまいちゼネラリストとは何かピンと来ていなかったのですが、働いて数年、それは、いろいろなところに気が利いて、根回しが得意な人、という意味で理解しました。
否定的な意味ではなく、市の施策を推進していくためにそれは必要な能力です。施策を進めるためには利害関係者が多く、その人たちにうまーく根回しできる人が、仕事ができる人でした。
特定の分野に秀でたスペシャリストよりも、なんでもそつなくこなすゼネラリストになること、それが一般事務職として採用された地方公務員に求めらている、数年働いた時からそんなことを感じるようになってきました。
採用された当初はそんな仕事でも、なんとなく面白いかも知れないと感じていましたが、だんだんと実情がわかってくるにつれ、違和感を感じるようになりました。
とはいえ、私は運よく、本当に有能な「ゼネラリスト」と呼ぶべき上司にも出会え、その人からは多くを学んだのも事実です。
同じことは自分にはできないな、と思いました。
医師、保健師等に助けられた新人時代
新人で配属されたのは高齢者福祉の部署で、そこで高齢者の方のケースワークに従事しました。
高齢者のケースワークというのは、簡単に言うと、認知症高齢者の方や、身寄りのいない方、身寄りがいても非協力的な家庭の方、金銭的な困難を抱えている方などを、介護保険をはじめとする公的支援に繋げる支援を行うことです。いくら介護保険制度ができても、それを当たり前に利用できない人が世の中にはいるのです。
ただ、介護保険などの制度はなんとなくわかるものの、ケースワークの「いろは」など全く知らない状況で仕事を任されました。福祉の経験などないフリーターが突然、市民の方と直に接する仕事に携わることになったのです。
就職したて、いきなり高齢者の方ご本人の生活をどう立て直すか、どのように支援していくべきか、自分のやり方が悪かったら、最悪死んでしまうかもしれない・・・と。右も左も分からない状況の中で不安を感じていたところ、助けてくれたのは、職場にいた医師や保健師の方々でした。
このような方々は私とは違い、資格が条件として採用され、市役所の中でも特定部署における専門職として活躍しています。
本当に迷惑な話だと思いますが、新人の私は何をどうしたらいいか分からずなんでも聞いていましたが、周りの専門職の方は嫌な顔ひとつすることなく、相談に乗ってくれたり一緒に考えてくれたりしました。
何より、プロとして、アドバイスや支援方法に責任を持って取り組んでいる姿が単純にカッコよく見えました。
当時なんと頼もしかったことか。今でも感謝しています。
ケースワークのエピソードはなかなか壮絶なものがあるので、いつかこのブログでお伝えしたいと思います。
保健所で一緒に仕事をした専門職の人達
市役所にはいって数年経ち、保健所の予算担当になりました。
保健所には医師、保健師、獣医師、薬剤師、栄養士等さらにさまざまな資格を持った人が働いていました。
今でさえ、新型コロナ対策においては地域支援の要である保健所ですが、私が担当していた当時はSARSの流行でした。
その時陣頭指揮を取っていた公衆衛生の医師など専門職の方々が、目まぐるしく変わる状況の中で責任ある判断を次々と下していくのを横目で見ながら、一般事務職である自分はいかに力がない存在かということを痛感していました。
皆、生活の基盤ともいうべき地域の保健と衛生を守る、といった気概を持って仕事をされていると感じました。
簿記との出会いから税理士試験の挑戦へ
一緒に働いた専門職の方々の姿を見て、自分も何か専門性を活かして働きたいという気持ちがだんだんと芽生えてきました。
自分もスペシャリストとして働きたい。
簿記との出会い、簿記2級を受けてみた
しかし、なんのスペシャリストになれるのか。
医者は無理でしょう。そもそもキャリアの中で出会ってきた専門職の方々は主に衛生系、いわゆる理系の人達だったのですが、自分は純粋文系人でした。
ちょうどその時、30歳を過ぎたあたり、仕事で簿記に触れる機会がありました。
薄ーく簿記について知ったところで、簿記2級、なんとなく聞いた事がある資格でしたが、パズルみたいで面白そうだし受けてみようと思い立ち、数ヶ月で合格する事ができました。
(とりあえず)税理士試験に決めた
簿記2級に割とスムーズに合格できたことで、さらに上位の資格を受けてみようという気持ちになりました。
そこで行き着いたのが「税理士試験」でした。
簿記が面白かったこと、働きながらでも合格できること、そして何より税理士の仕事は、自分がなりたいスペシャリストのイメージとピッタリだったことが、受験を決意したきっかけです。
ただこの時、試験は受けるものの明確に税理士をやってみたいという気持ちがあったかというと、そこまではっきりしたものはありませんでした(少し矛盾しているような気もしますが)。とりあえず試験を受けてみようか、というのが本音でした。
とにかく当時は、地方公務員としての仕事で感じていた閉塞感から何かにチャレンジしたい、税理士試験に合格したら自分の理想とするスペシャリストとしての働き方に少しでも近づけるはずだ、そんな気持ちで受験を決意したことを覚えています。
30歳を過ぎて数年のことです。
この時、税理士試験合格まで9年もかかるとは思ってもみなかったわけですが・・・。
最後に
税理士試験を受験するきっかけ、改めて思い出して整理してみたらなんとなくわかった事ですが、当時は明確に
「税理士として働きたい!」
というよりは、
「今の閉塞感から抜け出したい!」
「スペシャリストとして働きたい!」
といった気持ちの方が強かったと思います。
ですので、「税理士」、「税理士試験」でなくてもよかったのかもしれません。
ですが今確実に言えることは、自分の選択は間違っていなかったということです。
今の自分の税理士法人での仕事や働き方は、スペシャリストとして働きたいという理想にぐっと近づいています。
試験に合格までは苦労したこともあってその気持ちが一層強いのでしょうか。
次回はその苦労した私の税理士試験受験歴を振り返ってみたいと思います。
ということで、この記事が少しでも皆様のお役に立てたら幸いです!


