国家公務員への転職すると、お給料はどうなる??

どうもこんにちは、TaxOnTheHillです。

転職の時ってお給料が一番気になりますよね。

ですよね??

いくら自分の理想を追いかけても、30代後半ともなると家庭があったり、子どもがいたり、自分一人の身体ではありません。安定している公務員への転職と言っても、お給料がネックでなかなか転職の決断ができない人も多いはず。

お金のこと、ガツガツしてるように見られるので話したくないですか??

いや逆に、お給料の事を考えずに理想だけで転職してしまう人ってリスク管理としてどうなんでしょう。

どんどんオープンに話していくべきでしょう。

そこで今回は、私が地方公務員から国家公務員(国税庁経験者採用試験)になった時のお給料について、経験を踏まえお伝えしたいと思います。

公務員のお給料ってどうやって計算されるの?

上がった?下がった?

公務員への転職、今公務員の方も民間企業へお勤めの方も、国家公務員への転職に関してお給料の事を気にしている人がいたらぜひこのブログを読んでみてください。

それではどうぞ!

公務員のお給料はどう決まるか

俸給表、いわゆる給与テーブルについて

公務員のお給料は、「俸給表」に当てはめて決められます。

俸給表は簡単に言えば給与テーブルです。

俸給表は国家公務員であれば国(人事院)が法律で、市町村であればその市町村(人事委員会など)が条例で、それぞれ民間給与を参考にして決めています。

俸給表でググってみてください。いろいろな表が出てくると思います。

表中の横軸、「級」は概ね役職とリンクしています。

私のいた市役所では、3級が主任、4級が係長、5級が課長補佐、6級が課長、といった感じでした。

国税職員は、3級は調査官級、4級は上席級、5級から困難業務に従事する上席、統括官級という感じですが、署にいるか局にいるか、大規模署か小規模署か、などでポストの呼び名が変わるようです。

公務員の出世=級をどんどん上げていくことですね。

社会人経験者の俸給表の考え方

社会人経験がある人が公務員になったらどのようにお給料が決められるのでしょうか。

規定を見てみましょう。

まず、社会人としての勤務期間を国家公務員の在職期間に反映させ、俸給表に当てはめて基本給を決定する仕組みとなっています。では、前職の勤務期間はどのような基準で計算されるのでしょうか。

それは、人事院規則で定められています。経験年数換算表をご覧ください。

国家公務員、地方公務員は「同種職務」で換算率100%、つまり勤務期間をそのままの期間として評価してくれる場合があるようです。「類似職務」だと100%以下なので、100%よりも低くなる場合があることになります。

民間企業からの転職では、「職務経験が直接役に立つ」と判断される場合は最大で100%、その他の場合は最大で80%の評価ですね。

具体的には換算率80%であれば10年間の勤務は8年の在職期間と評価されることになるはずです。

いや、しかし不親切だな。

具体的に「同種職務」、「類似職務」、「直接役に立つと認められる職務」って何よ。

コンビニや飲食店でのバイトはどう評価されるの?

100%じゃなさそうだけど50%?20%?

国税の経験者採用の場合、市役所の市民税課は100%?福祉課は80% ?会計事務所の勤務経験は100%?

しかも、「100/100以下」なら、如何様にも下げられるわけですよね。

経験者の採用について、「直接役に立つと認められる業務」について人事院から発出された以下のような文書を見つけました。

https://www.jinji.go.jp/content/900006630.pdf

問1

経験年数換算表において、民間における企業体、団体等の職員としての在職期間について「職員としての職務にその経験が直接役立つと認められる職務に従事した期間」は100分の100以下の換算率で換算できる旨定めている。前職
において従事していた職務の内容が採用時に就く予定の職務の内容とは異なっていても、100分の100の換算率で換算することができるか。

可能である。
また、「職員としての職務にその経験が直接役立つと認められる職務」については、各府省固有の所掌分野において必要とされる専門的知識や経験を活用するものである必要はなく、各府省に共通する職務に役立つ汎用的な能力(説明能力、調整能力、企画能力等)を活用して職務に従事していた場合も含まれる。

民間企業等からの採用時の給与決定及び職員の昇格の柔軟な運用について(通知)

いや、しかし分からん。。

説明能力、調整能力、企画能力等って具体的に何よ。

問2

民間企業でアルバイトをしていた期間について、経験年数換算表の「民間における企業体、団体等の職員としての在職期間」欄を適用できるか。


アルバイトをしていた期間の職務内容及び就業実態が常勤職員と同等と認められる場合には、「民間における企業体、団体等の職員としての在職期間」欄を適用することも可能であり、職員としての職務にその経験が直接役立つと認められる職務に従事していた場合には、100分の100の換算率で換算することができる。

民間企業等からの採用時の給与決定及び職員の昇格の柔軟な運用について(通知)

コンビニバイトでも、フルシフトで常勤みたいに働いていて、クレーム処理(説明能力)してシフトリーダー(調整能力)してスイーツフェアとか企画(企画能力)してたら換算率100%になるんですかね。

まじで?

この辺りの取り扱い、必ず内部のマニュアルが存在するはずです。じゃなきゃ処理し切れないでしょう。

民間みたいに事前に給与交渉もできないからしゃーなし、って感じもしますが、もっと具体的に示してくれたらいいのに。

その方が良い人材が多く集まりそうな気もするのですが・・・。

国税庁経験者採用の場合はどうなる?

私が受験した国税庁経験者採用試験、お給料の決め方はどうなっているか。令和5年の受験案内には下記の記載があります。

採用時の俸給月額は、採用された方の経験年数と同程度の経験年数を有する国税専門官採用試験により採用された職員が受ける俸給月額との均衡を考慮して決定します。

(参考)国税専門官採用試験による採用後8年の経験年数を有する国税調査官等の標準的な俸給月額 282,200円

国税専門官採用で8年目の職員の俸給月額が「282,200円」となっているので、そこを参考にしろってことですかね。

いやでも、結局よく分からん。

「均衡を考慮」って何でしょうか。

私の場合(バイト→市役所→国税の場合)を検証してみた

私の前職の勤務についてはフリーターとしてバイト2年半、市役所勤務13年半、通算すると16年です。

これがどのように換算されたのか。

国税専門官採用で8年目の職員の俸給月額が「282,200円」とされていることをヒントに、自分の前職の勤務経験を上記「経験年数換算表」に基づき算定し、8年を超える部分により検証してみようと思います。

ちなみに私はフリーター時代のアルバイト先からも勤務証明を取り寄せて提出しましたので、その部分も加味さえれているという前提です。

お給料のことなので必死ですw

私の転職時の号俸給

国税庁経験者採用試験で採用された人、皆例外なく3級のスタートです。

私の同期で最年長の人、確か45歳でしたが3級スタート。例外は(恐らく)無いようです。

私の採用時の号俸給は(俸給表税務)3級41号でした。

当時の給料表で327,000円の基本給となります。

上乗せされた号俸給分

令和元年の俸給表を見てみました。

3級15号が280,800円、3級41号は327,000円、このレンジはおそらく令和5年度の募集時と変わっていない模様。

なので私の場合、8年目の職員より26号俸分上乗せしていただいたようです。

計算してみた

一般的に公務員の給与は1年で4号俸分昇給します。これを前提に計算してみました。

繰り返しですが、私の国税採用前の通算勤務期間は16年なので、国税専門官採用後8年の人より8年多く働いています。

この8年が、26号俸分として換算されたことになります。

8年丸ごと換算率100%評価だと32号俸(4号俸×8年)上がってしまうので、どうやらそうではなさそう。

そりゃそうだ。バイト期間は100%とはならないでしょう。

次に市役所の勤務期間の13年半を換算率100%で計算してみました。

8年を超える期間は5年半、1年で4号俸分昇給するとなると22号俸換算になります。

5.5年×100/100×4号俸 ∴22号俸

お、なんかいい感じ?

であれば、バイト期間の2年半は4号俸分(26-22=4号俸)として換算されていることになります。

バイト期間を40%で換算するとちょうど良さそうな具合です。

30月×40/100=12月(1年)∴4号俸

合計すると26号俸分になりました。うーん、これっぽい。

仮に、市役所の勤務期間を換算率80%で計算すると5年半は4.4年の換算となり18号俸分、バイトの2年半を換算率80%で計算すると2年となり8号俸分。ちょうど26号俸となりますが、バイトと公務員の経験を同等と評価するのは無理があるでしょう。。

ということで、私の検証では

市役所の勤務期間は100%、バイト期間は40%で換算される(ぽい)

という結論になりました。

市役所の勤務は「同種職務」として考えられた模様!

ちなみに、市役所での経験業務は主に福祉、予算管理、議会対応など。ステータスは大卒行政事務職、最終役職は係長級でした。

税務経験はないんですが!

ホントかなぁ。。

市役所→国税職員への転職で給料は上がったのか下がったのか?

結論から言ってしまうと、下がりましたね。

市役所時代の最終的な基本給は348,600円でした(4級役職ありでした)。

転職して21,600円/月のダウン!w

国税職員の俸給表は一般行政職に比べて1割ほど高く設定されているということですが、それでも市役所勤務時代の方がお給料は高かったですね。市役所ではボーナスも良かったですし。都内勤務の地域手当などを考慮しても、ギュン、って下がっちゃいましたw

コンサルや銀行出身の同期も下がったと言っていたので、国税のお給料がべらぼうに良いという印象はありません。

人事院に問い合わせてみた。

記事にするにはモヤモヤする。。

と、いうことで人事院に電話で確認してみました。

私「経験者採用のお給料の決まり方について、上記のように考えているんですが、合っていますか。」

人事院「採用された方の経験年数と同程度の経験年数を有する職員が受ける俸給月額との均衡を考慮して決定します。」

ん、これ受験案内の文言をそのまま読んでるな。

私「民間経験年数を換算する方法が示されていると思います。その方法で換算して例えば8年となったら、記載されている8年目の職員のお給料280,800円になるという考え方で合っていますか。」

人事院「そうですね、その考え方になります。」

お、意外とあっさり。

私「では、換算して13年になったら、8年を超える5年分を、例えば1年4号俸分として上乗せされるという考え方で良いのでしょうか。」

人事院「そうですね。」

私「ちなみに、市役所とか他の国家公務員からの転職の場合って、勤務年数は100%換算になるんでしょうか。」

人事院「100%ですよ。ちなみに民間企業もだいたいは100%って聞いてます。最後は各省庁が決定しますが。」

おおお!ホントですかい!?

丁寧にお礼を言って電話を切りました。

ただ、強調していらっしゃったのは、上記に掲載した「民間企業等からの採用時の給与決定及び職員の昇格の柔軟な運用について(通知)」に準拠すること。そして、このⅠ.問5にあるように、その人にさらなる能力があれば上乗せもあるとのことでした。

どちらかと言えば、有利な方法で計算してあげたい、という雰囲気を感じました。

この手の質問が多いのか、担当の方は小慣れている印象でした。また、聞きたいことを的を絞ってお聞きすると、具体的なところもお答えいただけました。素晴らしい・・・。
なお、上記やり取りは私の記憶を基に記載しており、担当者の方は別のニュアンスでご回答されている可能性もありますので、その点ご承知おきください。お忙しいところありがとうございました。

ただ、末端職員であれば決定するのは人事院ではなく各省庁、国税であれば国税庁や国税局だと思います。

結論

今回は私の経験から、バイトや公務員からの国家公務員転職をベースに検証してみました。

民間経験者については検証ができていませんが、何かしらの感触は得られるのではないでしょうか。

「同種職務」、「類似職務」、「直接役に立つと認められる職務」については、正直よく分からないという印象です。

ただ、いわゆる公務員の勤務期間は100%換算になると考えても良さそうです。ワンチャン民間企業も。

公務員、民間にもいろいろな採用形態、職種、職務がありますので悪しからず。

そしてアルバイト期間は換算率40%で計算されるっぽいです!

「ぽい」です。

命の次に大切なお金のこと。

お給料がどうなるかはしっかりと見定めた上で転職したいものです。

また、勤務期間の換算にはバイト期間も考慮されるはずですので、面倒でも、恥ずかしくても、勤務証明を取り寄せることをお勧めします。

そして、国家公務員への転職の際は上記人事院通知を熟読して研究しましょう!

ということでこのブログが国家公務員や公務員の転職、お給料について悩んでいる人のお役に立てたら幸いです!

国家公務員への転職すると、お給料はどうなる??” に対して4件のコメントがあります。

  1. せかんど より:

    以前コメントさせていただいた者です
    大変貴重な情報を掲載いただき有り難うございます

    経験者採用に係る人事院の通知を解読するも推測で突き進むのもリスクがある話でしたので、実体験に基づいた検証はとても参考になりました

    1. TaxOnTheHill より:

      せかんどさん

      ご無沙汰しています!
      その後いかがですか?

      市役所は4月から新年度、国税は7月から新事務年度です。
      私自身も税理士法人へ就職してちょうど2年です。

      何かございましたらぜひご相談くださいね。

      せかんどさんのご検討をお祈りします!

  2. 国税さん より:

    こんにちは。
    今国税庁経験者採用で先日2次面接が終わったものです!
    給与のこと気になってました!

    ちなみに、提出書類って在籍証明のみでしょうか??
    雇用保険被保険者証や年金手帳も提出するのか、等。どのように過去の経歴を確認するんだろうと気になってます。

    1. TaxOnTheHill より:

      国税さん

      初めまして!
      コメントありがとうございます!

      経験者採用、2次面接お疲れ様でした。
      給与のこと、私のブログが参考になれば幸いです。

      公務員は雇用保険の対象ではないので、雇用保険被保険者証は不要だったと思います。
      私が国税職員になったときは地方公務員→国家公務員だったのでそもそも持っていなかった
      というのもありますが。

      年金手帳はどうだったでしょうか。。
      すみません、覚えていません。
      年金が引き継がれないことはないので、何かしら年金番号が
      分かれば問題ないと思います。

      合格発表まで少し時間がありますね。
      良い結果が出ることを祈っています!

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