私の転職記録〜国税職員から税理士法人、税理士へ〜

どうもこんにちは、TaxOnTheHillです。

プロフィールにも記載していますが、私、これまで2度転職しています。

20代でフリーターから地方公務員(市役所職員)となり、30代で地方公務員から国家公務員(国税職員)へ1度目の転職、そして、40代で国家公務員から民間企業(税理士法人)とへ2度目の転職をしました。

以前のブログでは市役所からの転職の経緯について書きました。

今回は国家公務員(国税局)から税理士法人、税理士になることを決めた経緯を書きたいと思います。

以前書いたように、市役所職員としての未来が想像できないというと、専門性を持って働きたいという自分の理想から国税職員への転職を決意しました。13年半勤めた市役所を辞め、国税職員となったのは30代後半、税理士試験は4科目合格済みで、残すは法人税のみでした。

今の時代、真偽はあるもののあらゆる情報を簡単に収集できる時代です。国税職場がどんな感じなのかは粗方想像はついていたので、就職後特にギャップは感じませんでした。

専門性を持って働きたいという自分の理想とも合致し、それなりに成果も残せて、仕事にもやりがいを感じていました(ならなぜ辞めたんだ!)。

国税局(国家公務員)への転職はどんな試験だった?

私が受けた国家公務員の試験は新卒の人が受けるものと少し変わっていました。

国家公務員はある時期、採用がぎゅっ、と絞られていた時代がありました。

その影響で、国家公務員全体で30代の中年層が不足する事態となり、その穴埋めをするためのいわゆる「経験者採用」という採用枠が創設されました。私はちょうどその中年世代でこの経験者採用の対象となり、さまざまある国家公務員の採用試験の中で、国税局の採用に応募した、ということになります。

正式には国税庁の経験者採用(国税調査官級)という試験名だったと記憶しています。ですので、国税でよく聞く、専科とか本科という属性はありません。経験者採用は、他に国土交通省、農林水産省、経済産業省、外務専門職員などの採用枠もありました。

試験内容は教養試験と論文試験だけだったのでほぼ勉強することなく合格することができました。

ただ、同日に実施された総合職(だったような)の経験者採用と同じ試験だったので試験自体は結構難しかったです。それでも受かるのは、全体の平均点が低かったのだと思います。

この試験自体は比較的間口の広い試験だと感じました。同期にはさまざまなバックグラウンドを持った人がいて、年齢も最高で45歳という人もいました。

お給料は公務員の俸給表でいくと3級スタートでした。国税調査官級、という採用枠がその意味だったと思います。私は地方公務員として13年半勤めていたので3級の中でもそれなりに上の号のお給料をいただくことができました。

話は逸れますが、やはりこの試験も比較的コスパのいい転職試験だと思います。ブラック企業をから転職してきた同期は、有給が自由に取れる環境に歓喜の声をあげていました。公務員になったことで人生逆転だと涙(?)する同期もいました。

国税職員となって理想は叶ったのか。

結論から言うと仕事の内容に関しては自分の理想通りだったと思います。

自分で勉強していることがダイレクトに仕事につながりました。簿記の知識があるので調査先の帳簿も問題なく読み込めます。税法の知識があるので、「あれ?」と気になることが仕事の成果に繋がります。

「専門性を活かして働きたい」と言う自分の理想にはぴったりの職場でした。

転職1年目、2年目ともにいい事績を残し、表彰をいただくくらい、仕事は楽しく、自分の力を発揮できていたと思います。

転職への契機(いくつか理由を挙げるとすれば)

そんなに楽しい仕事から、なぜ転職を考えたのか。

国税局へ転職を決めた時は、基本的には定年までお世話になるつもりでいました。そもそも、小さな子供もいいたので公務員を辞める気などさらさらありませんでした。まあ、それでも55歳くらいでお給料も上がらなくなってきたら、早めに退職して税理士でもいいかなと。そんな具合でした。

1つ目の理由:国税職員として

市役所職員でもそうでしたが、「公務員」であることは何かしら後ろ指を刺される存在だと感じていました。

市役所に就職した時、何人かの知り合いから露骨な悪口を言われました。税金でお給料をもらってるんだから奢って、とか、まじあたおかなことも・・・。

そして国税職員。自分では誇りを持ってやっている仕事でも、職場内を除き感謝されることが一切ない仕事でした。むしろ嫌がられる存在でしかありませんでした。調査は相手を徹底的に疑い粗探しをする仕事ですから当然と言えば当然です。中にはそんなのお構いなし、悪い納税者を懲らしめる、という気概を持った意識の高い職員もたくさんいましたが、私はなかなか馴染めませんでした。

さらには、平気で嘘をつく社長(経営者)・・・。調査では取引先や銀行などの反面調査で粗方不正の事実を掴んでいる時がありますが、こちらの質問に対して表情変えることなく嘘をつく。事実を突きつけた後でも反省する様子もなく、居直る。正直人間不信になりますよ・・・。

当然そんな経営者ばかりではありませんけど。

仕事内容については不満はありませんでしたが、なんとなく馴染めない、という気持ちが転職のきっかけの一つとなっています。

2つ目の理由:税理士試験に受かった

転職3年目にしてようやく税理士試験に合格することができました。単純に、9年(!)かけて合格した資格を活かして働きたいという気持ちが湧いてきました。試験合格は間違いなく一つのきっかけとなっています。さらに自分の実力を試してみたい、という自然な気持ちです。

3つ目の理由として:サラリーマンを続けていくことについて(3つ目にして一番重要!)

「サラリーマンだけにはなりたくない」

小学校からの帰り道、幼馴染と話していたことが心にずっと引っかかったままでいました。将来何になるか、という小学生の他愛のない話の中でふと彼が口走った言葉です。私も彼と話しながら、そうだ自分も絶対サラリーマンにはならない、と約束したのを覚えています。つまり、誰かに雇われる仕事はしたくない、という主旨だったと記憶しています。

小学生でそんなことを考えている彼のことです、今は大学で教職に就き、書籍や寄稿文などでも名前を見かけます。

それに比べて自分は・・・。

直球ど真ん中のサラリーマンもっと言ってしまえば権力に守られた公務員!

税理士試験合格で脱サラリーマンが見えてきたこともあって、彼との約束を果たしたい!という気持ちが強くなりました。

なんとなく自分に嘘をつきながら生きてきた人生。。自分に正直に生きたい、ということが2度目の転職の原動力となっていました。

とはいえ今でもサラリーマンですが!

まとめ

この記事を書き終わって、現状が理想に合っていないとか、公務員は嫌だとか、実力を試したいとか、自分に正直にとかとか。ごたごた言っているだけで単なる仕事が続かない人なのではないか、と若干自己嫌悪になりました。

いやしかし、ようやく自分の目指していた税理士になったのだし、その評価を下すのは時期尚早、これからの自分の働きを見てからということで、前を見て進むしかない。安定した職を捨てて自分の理想を目指すことを決めたのですから、そこだけは強い気持ち、強い愛があります。

振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない

寺山修司

ついに16年8ヶ月の公務員生活が終わりました。

自分の理想は自分にしか成し得ないのです。

やるしかない・・・。

ということでこのブログが転職を考えている全ての人の役に立ったなら幸いです!

次回は転職するときの具体的な職場への伝え方などについて書きます!

私の転職記録〜国税職員から税理士法人、税理士へ〜” に対して8件のコメントがあります。

  1. 国税太郎 より:

    今年国税経験者採用試験を受験してる、民間企業→市役所(経験者採用)の40代です。
    試験は筆記、論文は何とか突破、2次結果待ちの状態です。
    本ブログ、今日存在知り、全て読ませて頂きました。
    大変参考になりました。(もっと早く気付けは良かったです)

    まだ勉強始めてませんが、将来リタイア後に細々と税理士やりたいと思うようになり、国税への転職を考え始めました。
    (10年勤務で税法三科目免除、簿財は独学合格を目指す)
    taxonthehillさんも国税に転職したのは税理士試験の保険だったのでしょうか?

    1. TaxOnTheHill より:

      国税太郎さん

      コメントありがとうございます。
      経験者採用の試験、2次試験まで進んでいらっしゃるとのこと、
      最終合格までもう少しですね、気を抜かず頑張ってください!

      さて、私の国税転職と税理士試験ですが、私が経験者採用の試験に申し込んだ時は、
      税理士科目は3科目合格済み、就職した時は4科目合格の状態で税法1科目を残すのみと
      なっていました。

      なんとなく国税にいる間には5科目揃えられるかなという気持ちではいましたが、確かに、
      最悪10年いれば資格は取れる、という腹づもりはありました。私の国税の同期にも、簿財は
      受かったけど税法が受からず、10年で税法免除狙い、という人も少なからずいました。
      ただ、私は税理士資格を取ったとて、税理士になるか、国税で定年まで勤め上げるかは決め
      かねている状況でしが・・・。

      なお、国税の採用面接では税法免除で税理士資格を取りたい、といった類の話は出さない方
      が賢明だと思います(言うまでもないですが・・・)。

      国税の現場は厳しいところもありますが、市役所と違って専門的な仕事で好奇心を刺激される
      職場であることは間違いありません。国税太郎さんの今後の活躍を期待しています!

      ※聞きにくい部分がございましたらお問い合わせフォームからお尋ねください。
         極力返信するようにさせていただいています。

  2. パテック より:

    こんばんは!はじめまして!
    ブログ読ませて頂きました!
    お聞きしたい事がありまして、問い合わせフォームより質問ひております。
    お手隙の際にでも宜しくお願い致します。

    1. TaxOnTheHill より:

      パテックさん

      はじめまして!
      コメントありがとうございます。

      お問い合わせの件、承知しています。
      ご返信しますので少々お待ちくださいね。

      今後ともよろしくお願いします。

  3. spring より:

    こんにちははじめまして!

    こんな方がいたとは、というのがブログを拝見しての
    率直な感想です。
    あまりに私と境遇が似ており…。

    ちょっと突っ込んだ話になるので問い合わせフォームに
    投稿させていただきました。よろしければ話を聞いてください。

    1. TaxOnTheHill より:

      springさん

      はじめまして!
      コメントいただきありがとうございます。
      また、返信が遅れ失礼しました。

      問い合わせフォームに投稿されたとのことですが、
      こちらで確認できていません・・・(涙)
      何かしらレギュレーションに引っかかってしまったかもです。

      すみません、再度ご投稿いただくか、もしよろしければ、
      当方に表示されているgmailにご連絡させていただき
      ますので、よろしければその旨ここで返信ください。

      お手数をおかけしてすみません!
      よろしくお願いします!

      1. spring より:

        返信ありがとうございます。

        また弾かれてしまうかもしれないので
        mailにご連絡いただければと思います。

        よろしくお願いします。

        1. TaxOnTheHill より:

          springさん

          承知しました。

          ご連絡させていただきます!

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